「2022年J1第28節 vs セレッソ大阪」コンサドーレを考える(選手採点)

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こんにちは!ワカビーです。

今日は、9月2日に開催された明治安田生命J1リーグ第27節

北海道コンサドーレ札幌対セレッソ大阪の試合レビューをしていきます。

前節は鳥栖に悔しい逆転負けを喫した札幌。

なかなか攻撃の構築ができないことと、守備が踏ん張れない部分が後半戦になって顕著になっています。

前節は声出し解禁試合だったこともあり、試合終了後にはゴール裏からブーイングが起こりました。

不甲斐ない試合を続けているので無理もないし、当然のような気がします。

前節のまとめはこちらから。

今節は、前回対戦で2-2の引き分けだったセレッソ大阪。

怪我人続出の中、チームとしての泥臭さや気合いを感じたいい試合でした。

札幌ドーム4連戦の3戦目となる今節。

残留を争う大事な時期にホームでの3連敗は絶対に避けないといけません。

今節のスタメンはこちら。

・・・ん?小柏さん??

前半

試合開始から攻守が目まぐるしく移り変わる展開となりました。

相手GKキム・ジンヒョン選手のパンとキック精度は素晴らしいものがありました。

敵ながら、思わずすごいと口から出てしまいました。

開始10分くらいまでは互角の闘いができていましたが、徐々にセレッソのペースに。

ルーカス選手のボールロストが多すぎでしたね。

すべきでないところでトリッキーなプレーをしてボールロスト。

さらには無謀なスライディングでイエローカードをもらうなど、解説の曽田さんも言っていたように、メンタル面が心配になるほどの不調でした。

ただ、田中駿汰選手のクレバーなディフェンスに助けられた部分もあり、なんとか持ち堪えていました。

しかし、前半の終盤からはかなり崩される場面が目立ちました。

いつ失点してもおかしくない中で助かったのは、セレッソも微妙に最後の最後のところでパスやポジショニングのタイミングがズレていたのが原因だと思います。

耐え凌いだ札幌、0−0で前半を終えます。

後半

ハーフタイムで興梠選手と福森選手に代えてゴンヒ選手と青木選手を投入。

今日に関しては興梠選手もあまり存在感を示すことはできませんでした。

福森選手も防戦一方となっていた中ではなかなかいいプレーができなかったので、仕方ない交代でしょう。

前半とは違い、守備に追われる時間はさほど多くはありませんでした。

前半苦しめられたタガート選手が交代したのが札幌としては大きかったですね。

そんな中でもピンチはあり、後半22分、札幌の左サイドを崩され上門選手にシュートを打たれたところは完全に決められたと思いましたが、シュートミスで事なきを得ました。

札幌もその直後にチャンスを迎えますが、ルーカス選手はシュートを打つことができず。

先制点が遠い両チームでしたが、セレッソがその均衡を破ります。

後半33分、高嶺選手の楔のパスをカットされ、こぼれたところ中原選手に決められて失点。

この失点の仕方はここ数試合よく見る光景ですね。

高嶺選手の対角のパスは精度も良く、かなりの武器なのですが、中盤との距離感が悪いときにそのパスをだしてしまって引っ掛けられるというシーンが多く、相手から狙われている印象を受けます。

敗戦ムードが漂うなか、札幌も意地を見せます。

後半42分、途中出場のスパチョーク選手が中盤をドリブルで進み、シャビエル選手へパス。

シャビエル選手がクロスを送り、そのボールをゴンヒ選手がヘッド。

これがネットに突き刺さり、札幌が同点に追いつきます!!

抜け出し方や体の使い方、マークの外し方、そしてなんと言ってもコントロールされた見事なヘディングシュート。

どれをとっても素晴らしいゴールでした。

そしてそして、後半アディショナルタイムに劇的なドラマが待っていました。

セレッソの山中選手がカウンターから抜け出し、ミドルシュートを放ちますが、守護神・菅野選手がスーパーセーブ。

そのCKを弾いたところから札幌のカウンターが発動します。

青木選手が持ち上がり、スパチョーク選手にパス。

スパチョーク選手が相手を引きつけたところで青木選手へパスを送ると、絶妙なトラップから見事なシュートを放ち、ゴールネットに突き刺さります!!

そのまま試合終了となり、2−1の逆転勝利となりました!!!

ゴールについてはまとめで詳しく書いています。

選手採点

GK 1 菅野 6.5 試合終了間際にファインセーブ。大逆転勝利へとつないだ。

DF 2 田中 6.5 山中に背後を取られるシーンは多かったが、肝心なところで体を張った。

DF 5 福森 5.5 守備に追われる展開で良さを発揮できず。HTで交代となった。

DF 50 岡村 7.0 防戦一方の時間が長く続きながらも安定した守備を見せた。

MF 4 菅 5.5 前への意識が足りず、怖さがなかった。

MF 6 高嶺 6.0 神戸戦のようなミスで失点。落ち着いたプレーを。

MF 7 ルーカス 5.0 前半からひとり相撲。

MF 14 駒井 5.5 らしくないミスを連発した。

MF 18 シャビエル 6.5 フル出場だったが最後まで走りぬき、高精度のアシストを記録。

MF 27 荒野 5.5 ここ数試合は散漫なプレーが続いている。

FW 23 興梠 5.0 まったくいいところがなく、消えていた。

MF 8 深井 6.0 中盤で体を張ったプレーを見せた。

MF 9 金子 6.5 復帰戦でドリブルは健在。ただ、シュート精度は…。

MF 11 青木 7.5(MOM) 最後の最後で大仕事。トラップからゴールまで完璧なシュートだった。

MF 49 スパチョーク 7.0 2得点とも起点になった。スタメンで見たい。

FW 37 ゴンヒ 7.5 前線に入って攻撃が活性化。ゴールも見事だった。

ソンユン復帰??

兵役のため2020年シーズンの5月に退団し、韓国へ戻っていた元守護神のク・ソンユン選手の復帰報道がありました。

今月8日に所属元の大邸を双方合意のもとで退団し、もしかして札幌に戻ってきてくれるのでは?と心を躍らせていたサポーターは多かったのではないでしょうか。(ちなみに僕もその1人です)

スポニチの記事によると、獲得は決定的となっているようで、クラブからの正式発表が待たれるという状況ですね。

それにしても、退団時には「戻ってきたい」と言ってくれていましたが、兵役が終わってすぐにこのように戻ってきてくれるのは本当にありがたいですね。

しかも契約解除ということは移籍金がかからないわけで、その点でも札幌にとってはありがたい限りです。

190センチを超える身長ながら、足元のシュートストップも見事ですし、1対1でのセーブ力は素晴らしいものがあります。

ただ、今の菅野選手から守護神の座を奪うのは簡単なことではないですし、ビルドアップの部分においては菅野選手の方にアドバンテージがあるでしょう。

しかし、菅野選手とソンユン選手の関係性は出来上がっていますし、お互いに切磋琢磨してレベルアップしていけば、札幌のGK事情は安泰になると思います。

体型的に似ている中野小次郎選手もソンユン選手から学ぶことはたくさんあると思うので、チームとしての底上げに期待したいですね。

ただ、先ほども記述した通り、まだ公式の声明がでているわけではありません。

日本での過去の実績からしても、ソンユン選手がほしいチームは数多くあるでしょうし、他クラブとの接触がないとは言い切れません。

他クラブとマネーゲームになることなく、無事に戻ってきてくれることを願うばかりです。

まとめ

前半はかなり押されていて、どうなることかと思いました。

正直、セレッソの決定力不足に助けられた感は否めませんが、田中駿汰選手や岡村選手が最後のところで相手を自由にさせなかったところも最少失点に抑えられた要因でしょう。

セレッソとしては「内容はよかったのに決めるべきところで決められず、逆に一発でやられてしまう」という、札幌を見ているかのような試合でしたね。

前半まったく機能しなかった攻撃面も、ゴンヒ選手と青木選手の投入によって徐々に機能し始めましたし、復帰戦となった金子選手のドリブルはやはりチームとしての武器ですね。

そして何といっても、スパチョーク選手。

縦への意識が強い彼が高速ドリブルすることによって、カウンターサッカーが機能することに。

ボールを保持して攻撃を組み立て、相手を崩すというのがミシャサッカーでしたが、これまでそれに固執しすぎて縦に早いサッカーが全くできていませんでした。

しかし、スパチョーク選手の能力によって攻撃面に幅ができました。

ぜひスタメンで見たいところですが、流れを変えられるタイプの選手なので、スーパーサブとしてでも十分に活躍できると思います。

さて、得点と失点の部分を振り返ってみると、失点は高嶺選手のビルドアップミスから。

これは神戸戦で見たような失点の仕方で、後ろからの組み立ての時にプレスをかけることで生じるこのミスはかなり狙われてるなという印象です。

鳥栖戦のときも、自陣からハーフウェイラインのところに送るパスを狙われていたので、ここはボランチとの距離感の部分や、思い切ってクリアする選択肢も必要でしょう。

ゴンヒ選手なんかはアバウトなボールでも競り勝ってくれるので、彼が出ているときは無理せず、簡単に当てるということも可能です。

あと、最近はチーム状況も不安になるんですが、失点に関わってしまった選手に対して誰も声をかけたり鼓舞したりしないんですよね。

前半のルーカス選手の空回りはひどかったですし、チームキャプテンの宮澤選手が出ていないときは誰がその役割を担うのか、というところはハッキリさせた方がいいと思います。

菅野選手のポジションからはルーカス選手まで声掛けするのは難しいですからね。

この辺を荒野選手や福森選手に期待しているんだけどなぁ…。

当の本人たちが不調なので、なかなかうまく回っていませんね。

話を戻して、1得点目。

シャビエル選手からの高精度のクロスをゴンヒ選手がヘディングで決めたシーン。

シャビエル選手のクロスは見事でしたが、決めたゴンヒ選手もすごいですよね。

相手DFと駆け引きしてニアに連れ出して自分はプルアウェイでフリーになる。

そして、あの位置からコースを狙ったヘディング。

どれをとってもレベルの高いプレーでした。

ミシャ式に慣れた札幌のワントップだと、あそこでヘディングではなく、足元に収めて味方へパスをするという選択が第一になりそうですが。積極果敢にゴールを狙っていく姿勢にとても好感が持てました。

残り試合が少なくなってきましたが、ゴンヒ選手が5ゴール以上取れるようだと、残留は固くなってきそう。

そして、2得点目のシーン。

その前に相手のビッグチャンスがありましたが、ここは菅野選手がスーパーセーブ。

最後まで追いかけたDFももちろん素晴らしいですが、ここぞの場面で止めてくれる守護神は本当に心強い。

そのピンチの流れからの相手のコーナーキックだったので不安でしたが、そこからのカウンター。

岡村選手が相手と競り合いながらなんとかボールをつなぐと、荒木主審はアドバンテージを見ます。この判断も見事でした。

最後はスパチョーク選手が落ち着いて青木選手へパスをして、その青木選手が見事なシュートを叩き込みます。

ラストワンプレーでの劇的な逆転勝利となりました。

スパチョーク選手はボールを持つ「間」が素晴らしく、なかなか相手が足を出してこれないようにしていますね。

青木選手もトラップからシュートまでが早く、自分が試合を決めるという強い意志を感じました。

さすがチームトップスコアラーですね。

シーズン前半は決定機を決め切ることができず、本人も思い悩んでいたと思いますが、シーズン終盤になってあのテクニックと判断力は頼もしい限りです。

とにかく、この試合を勝ったのは非常に大きいです。

しかし、自動降格圏とは勝ち点7差、PO圏内とは3差と、まだまだ気の抜けない展開が続いていますが、この勝利を足掛かりに残留争いを抜け出したいところですね。

今日の試合、勝ちはしましたが、前半の戦いぶりなど反省することは山ほどあると思います。

しかし、新戦力の台頭や怪我人の復活など、ポジティブ要素もあるので、ここから上昇気流に乗っていくことを願うばかりです。

次節はドーム4連戦の最終戦、磐田戦です。

現在最下位に沈んでいる磐田には絶対に負けてはいけない。

磐田を下に見ているとか舐めているとかじゃなく、残留争いをしている中では勝利が必須条件と言えるでしょう。

今シーズンは「これは勝たなきゃいけない試合」というのをことごとく落としてきた結果、この順位にいます。

なので、シーズン初の連勝をこのタイミングで飾りたいところです。

以上、ワカビーでした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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