「2022年J1第29節 vs ジュビロ磐田」コンサドーレを考える(選手採点)

ROOM3 コンサドーレ部屋




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こんにちは!ワカビーです。

今日は、9月11日に開催された明治安田生命J1リーグ第28節

北海道コンサドーレ札幌対ジュビロ磐田の試合レビューをしていきます。


前節、上位のセレッソを相手に劇的な逆転勝利を収めた札幌。

新戦力の躍動や怪我人の復帰が相まって上昇中ということもあり、今節の磐田戦はかなり重要な試合でした。


今シーズンは連勝がなく、特に「勝たなければいけない」と目される試合をことごとく落としてきた結果、残留争いに巻き込まれています。

その勝負弱さを払拭し、ホーム4連戦の締めくくりとなる今節を勝利で飾ってほしいところです。


今節のスタメンはこちら。

前半

開始からボールがあまり落ち着かない時間が続いていました。

その中でいきなりチャンスが訪れ、シャビエル選手→金子選手→興梠選手と繋ぎましたが、惜しくもシュートは枠外へ。

これは決めてほしかったですね。


しかし、そのあとすぐに先制点が入ります。

前半10分に金子選手が倒されて獲得したフリーキックの場面。

福森選手のまるで芸術のような素晴らしい軌道のシュートがゴールの右上に吸い込まれ、1-0と先制に成功します!

昨季はFKからのゴールがなく、今季もらしくないプレースキックが続いていたので、本人としてもほっとしたのではないでしょうか。

この感触のまま、残り試合でも素晴らしいキックを期待しています。


その後も札幌がペースを握る時間帯が多く、磐田はなかなか攻めあぐねていました。

そして、前半21分に追加点が入ります。

田中駿汰選手が中央へパスを送ると、興梠選手がワンタッチでエリア内へパス。抜け出した金子選手が中央へパスを送ると、走りこんだシャビエル選手が落ち着いてゴールに流し込み、2-0とします!

シャビエル選手の移籍後リーグ戦初ゴールとなりました。

ここ数試合、コンディションが上がっているのが見て取れるので、この得点は非常に大きいですね。

なにより、この大一番で早い時間帯にリードを広げることができたのが大きいです。


追加点を取ったことで、札幌の選手たちはさらに積極的なプレーを見せます。

31分には、コーナーキックのこぼれ球を押し込んだ田中駿汰選手がゴールネットを揺らしますが、VARの結果、ハンドと判定され、得点は取り消されます。

リプレイを見た感じ、微妙にかすってるんですかねぇ…。

まぁ、本人があまり抗議していなかったので、当たった感触はあったのかもしれませんね。

駿汰選手が、当たった感触があるのに判定に文句を言う選手じゃなくて安心したところもあります(笑)


その直後の37分、金子選手がペナルティエリア内でボールを奪うと、興梠選手へパス。

ループシュートのようなシュートを打ちますが、枠外に外れてしまいます。

これは…決めてほしかった…。

あのまま失点すると磐田にとっては取られ方も悪い失点となり、さらに流れが札幌にきていたと思うので、残念でした。


前半終了間際には、磐田の杉本選手が強烈なミドルシュートを放ちますが、ここは菅野選手がセーブします。

この時間帯の失点は避けたかったので、チームを救うナイスセーブでした。


前半はこのまま2-0で折り返します。

後半

ハーフタイムで興梠選手からキム・ゴンヒ選手へ交代します。

2点ほど決定機を逃したので、今日は“興梠選手の日”ではなかったようですね。

磐田も2人選手を入れ替えて後半に臨みました。


札幌は途中出場のゴンヒ選手を中心に、いきなりチャンスを2度迎えます。

1度目は、ルーカス選手のクロスに走りこんだゴンヒ選手がヘディングシュートを放ちますが、惜しくも枠外へ。

2度目は、ゴンヒ選手がはたいたボールからチャンスをつくり、こぼれ球をゴンヒ選手が押し込みますが、前のところでオフサイドがあったという判定でノーゴール。

ゴンヒ選手は動きがシンプルかつ精度が高いので、交代出場してすぐに見せ場を作ることができますね。非常に心強いです。


そのあとも、菅選手がポスト直撃のシュートを放つなど、攻勢に出ていますがなかなか得点には至りません。


磐田がファビアン・ゴンザレス選手を投入してからは、彼に苦しめられる場面もありましたが、岡村選手中心に集中した守備で、なんとか守りきります。

それにしても、途中出場していきなりなんであんなにイライラしてたのでしょう?

かなり荒い印象を受けましたね。

仲間にそのイライラが伝染してしまったのか、後半20分に磐田のリカルド・グラッサ選手にレッドカードが出されます。

ルーカス選手の足に、勢いをつけた状態でスパイクの裏を見せてファウル。

DAZNで放送されている「Jリーグジャッジリプレイ」の中で、元札幌の今野選手が「ルーカス選手の上がっている方の足に当たったから大怪我にならなかったが、あれが軸足にいっていたらと思うとゾッとする」と言っていた通り、本当に危険なプレーでした。

グラッサ選手は後半から出てきて技術や対人の強さを発揮していたので、もったいないプレーであると同時に、磐田としてはグラッサ選手にしてもゴンザレス選手にしても、気性面でスターターとして使いづらいというのはあるのでしょう。


その後、1人少ない磐田に対して猛攻を仕掛けますが、ポスト直撃などもあり、追加点は奪えません。


しかし、後半45分に高嶺選手が角度のないところからゴールを奪い、3-0となります。

これは本人としてはパスの予定だったようです。まぁ、決まれば何でもいいんです!!

この崩しで忘れちゃいけないのが、スパチョーク選手の絶妙なスルーパス。

今節も途中出場でしたが、ボールを受ける位置や判断の質がいいので、決定的な仕事ができるのでしょう。

ゴール後の高嶺選手のパフォーマンスも嬉しかったですね。

エンブレムを握りしめて、ハートマークを作るお茶目さ。

狂犬のようなプレースタイルとのギャップが彼の魅力のひとつでもあります。


そして、今節の締めは小柏選手の完全復活ゴール!!

金子選手からのスルーパスに抜け出すと、相手DFと駆け引きをしてボールを少し右へ持ち出し角度を作ってから強烈なシュート!!4-0で試合を締めくくります。

ゴール後のパフォーマンスからわかるように、相当嬉しかったと思います。

このゴールは細かい技術が詰まっており、小柏選手の課題でもあった決定力という部分の改善を感じるシュートでした。


試合は4-0で終了。

選手採点

GK 1 菅野 7.0 要所要所でチームを締め、クリーンシートを達成。

DF 2 田中 7.0 前線との距離感がよく、パスも冴えわたっていた。

DF 5 福森 7.5 チームを勇気づける決勝ゴール。守備も強度があった。

DF 50 岡村 7.0 長身選手相手に起点を作らせず、無失点に貢献。

MF 4 菅 6.5 バースデーゴールは惜しくも逃してしまったが、さすがの運動量だった。

MF 6 高嶺 7.5 相手に自由を与えない守備から、対角のロングパス精度も素晴らしかった。

MF 7 ルーカス 8.0(MOM) 得点こそ奪えなかったが、ここ数試合の鬱憤を晴らす活躍。

MF 9 金子 8.0 守備に攻撃に走り回り2アシスト。もう少しシュート意識を持ってもいいかも。

MF 14 駒井 6.5 中盤でバランスをとる役割を担い、セカンドボールも幾度となく回収した。

MF 18 シャビエル 7.5 見るからにコンディションが上がっており、攻撃の要に。

FW 23 興梠 6.0 少し厳しい採点だが、2点とも決めてほしかった。

MF 8 深井 6.0 特に目立つ展開ではなかったが、中盤でボールを落ち着かせていた。

MF 27 荒野 6.0 味方のパスコースを作る動きで3点目の起点となった。

MF 49 スパチョーク 6.5 途中出場ながらまたもアシストを記録。いいアクセントとなっている。

FW 19 小柏 7.0 欲しかったゴールを決め、ラストスパートの爆発に期待。

FW 37 ゴンヒ 6.5 交代直後に惜しい場面が。次回は得点に期待。

まとめ

「絶対に勝たなくてはいけない試合」に勝利し、今シーズン初の連勝を達成!

降格争いをしているチームが軒並み勝ち点を積み上げられていない中での連勝は本当に大きい。

順位も1つ上げて11位となりました。

ただ、団子状態は続いているので、11位だから安泰というわけではありません。

入替戦となる16位の福岡とは勝ち点わずか6差。

札幌はここから川崎・横浜FM・広島とトップ3との闘いも控えているため、まったく安心はできないですが、ここにきてチームの状態は確実に上向いています。


特に、シャビエル選手のここ数試合のパフォーマンスは素晴らしいですし、加入当初に期待したプレーを見せてくれています。

ルーカス選手も、怪我からの復帰後は低調なパフォーマンスが続いていましたが、今節はそれを払拭するような活躍をしてくれています。

ゴンヒ選手の加入により、前半興梠・後半ゴンヒという使い分けをうまくできていますし、興梠選手が交代した後も攻撃の形が作れるようになりました。

スーパーサブの役割を担っているスパチョーク選手の活躍も大きいですね。

小柏選手も戻ってきましたし、現在のチームトップスコアラーの青木選手を休ませることもできました。

攻撃の活性化が守備面でも活きてきているので、リーグ終盤戦にいい兆候だと思います。


ただ、今節でも決め損ねたシーンが散見されたので、決めるべきところで決められずに負けるという今シーズンよくあった試合を今後しないように心がけないといけませんね。

前述の通り、川崎・横浜FM・広島は一瞬の隙を見逃してくれるような相手ではありません。

この3チームから勝ち点を積み上げることができれば、残留は間違いなしとなります。


相手も優勝争い真っ只中なので、その優勝争いもかき乱せるように、奮起を願います!!


以上、ワカビーでした!

最後まで読んでいただきありがとうございました。




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