「2022年J1第34節 vs清水エスパルス」コンサドーレを考える(選手採点)

ROOM3 コンサドーレ部屋



こんにちは!ワカビーです。

今日は、11月5日に開催された明治安田生命J1リーグ第34節

北海道コンサドーレ札幌対清水エスパルスの試合レビューをしていきます。


前節の勝利で6年連続のJ1残留を決めた札幌。

週の半ばにはトップチーム関係者の8名がコロナ感染という衝撃的なニュースもあり、心配とともに残留を決めておいてよかったと思ったサポーターは多かったと思います。


最終節となる今節は、残留のためには勝利が絶対条件の清水。

開幕戦と同カードとなりました。

勝利のために向かってくる相手と相対するということで、大味な試合になるのではないかという予想をしていました。


今節のスタメンはこちら。


チーム関係者でコロナ感染者が多数出てしまいましたが、これなら問題なく戦えるとスタメンを見て安心しました。

小柏選手、前節の欠場は体調不良だったようで、怪我でなくてよかったです。

前半

試合開始から、リズムをつかんでいたのは清水でした。

札幌は攻撃の組み立てがなかなかうまくいかず、攻めあぐねる展開に。

そんな中でも、チアゴサンタナ選手に対しては岡村選手がうまく守れていましたし、決定機のシュートも今シーズンのリベンジに燃える中野選手がセーブする場面もありました。

前半に関しては、守備陣が我慢できていたこともあり、ヒヤッとする場面は少なかったですね。

それにしても、中野選手のフィードは見事でした。

ミドルフィードについてはミスがほとんどなかったように思います。

丁寧に蹴りすぎるので相手が迫ってくることもあり、見ている側としては怖いところもありましたが(笑)

あとはセービング技術とコーチングがしっかりしてくれば…という印象です。


前半の中盤からはお互い決定機を生み出せずにいましたが、前半41分に札幌が先制に成功します。

岡村選手が縦パスを供給し、これを受けたシャビエル選手がペナルティエリア右から左足で素晴らしい軌道を描くシュートを放つと、これがサイドネットに突き刺さり、1-0とします。

中盤がぽっかり空いたところを見逃さなかった岡村選手もさすがですが、これは何といってもシャビエル選手の技術でしょう。

あれは誰がキーパーでも取れないビューティフルゴールでした。


前半はこのリードを守りきり、1-0で終了です。

後半

札幌はハーフタイムでの選手交代はなし。

すると、残留に向けて後がない清水の猛攻に遭います。

後半4分、こぼれ球に反応したチアゴサンタナ選手がダイレクトシュートを放つと、ゴール右下に決まり、同点に。

さらにその2分後、またもチアゴサンタナ選手を中心に崩されると、白崎選手に抜け出され、1-2と逆転を許します。

札幌の悪い癖というか、短時間での連続失点が最後の最後まで改善されなかったですね。

すぐに取り返そうという気概は必要だと思いますが、もっとボールを落ち着かせて、切り替えることも重要だと思います。


またズルズルと失点地獄かと思われた矢先の後半15分、荒野選手のワールドクラスのスルーパスから青木選手が抜け出しシュート。一度は防がれますが、こぼれ球を自分で押し込んで2-2と同点に追いつきます。

オフサイドギリギリのプレーでしたが、荒野選手も良く見えていたし、青木選手もあのスピードのパスを鮮やかにトラップして前を向く技術がありましたね。

これで更に試合が面白く、ヒートアップする展開になります。


お互いにチャンスを構築しますが。どちらかというと札幌の方が流動性のある攻撃ができていました。しかし、ペナルティエリア付近でのファウルが続き、後半33分にセットプレーのこぼれ球の混戦から、ホナウド選手に押し込まれ、勝ち越しを許してしまいます。


札幌も中島選手を投入し、前線に比重をかけて攻勢にでます。

すると、後半41分にゴンヒ選手→小柏選手→田中選手とつなぎ、最後はゴンヒ選手がゴール左に流し込み、再び同点に追いつきます!

これはゴンヒ選手のポストプレーから始まったのですが、ほんとに見事に崩しましたね。

これぞミシャサッカーという得点を、シーズン途中加入の選手が決めてくれたのは嬉しい。

田中駿汰選手の右足アウトサイドでの巧みなパスもお見事でした。


今シーズンを、最後勝利という結果で終えたい札幌に奇跡が起こります。

後半アディショナル2分、ルーカス選手が右サイドから中央にいるゴンヒ選手へパス。ゴンヒ選手は落ち着いて青木選手へつなぐと、青木選手がワントラップしてから落ち着いてゴールに流し込み、4-3と逆転に成功!!!

ゴンヒ選手は自分でシュートを放つという選択肢ももちろんあったはずでしたが、最も確率の高い青木選手へのパスを選択した落ち着きが見事でしたし、青木選手も普通ならダイレクトでシュートを打ちそうなところ、落ち着いてワントラップしたところが素晴らしかったですね。

ダイレクトだとファーサイドしかほとんどシュートコースがなかったですが、トラップして角度を作ることにより、シュートコースが生まれたので、GK権田選手もお手上げとなってしまいました。


試合はこのまま4-3で終了。

札幌は最終節を勝利で終えることができました。

反対に清水はJ2降格が決定。

まとめ

今節で2022シーズンの試合が全て終了し、札幌はリーグ戦10位という結果で終えました。

これがいい結果だったのかどうかは後日シーズンのまとめ記事で詳しく書きたいなと思っています。

ひとまず、ワールドカップイヤーで日程が前倒しされて過密日程となりましたが、J1残留という結果を残してくれた選手たち・監督・スタッフの皆さんにお疲れ様でしたと言いたいです。


今節も点の取り合いになりましたが、青木選手の劇的な決勝ゴールにはドームが沸きました。

清水が勝たなければいけない状況で前のめりになったという面はあったにせよ、大味な展開になって勝ち切れたのは大きいですね。

ただ、決勝点後の残り試合時間の終わらせ方はもう少し考えた方がいいと思いました。

清水が前に前に来ているので、そのスピード感に合わせるのではなく、あえてボールを落ち着かせることも必要かなと。

来シーズンは大人のサッカーも見たいなと思います。


試合後は、中野小次郎選手が本当に嬉しそうで、こちらも心が温まりました。

今シーズンは本当に苦しいシーズンだったと思いますが、若手の成長はチームが強くなるために必要不可欠ですからね。

ソンユン選手という素晴らしいキーパーが戻ってきて、来年は立場的にさらに厳しくなると思いますが、体型などがソンユン選手と似ている分、勉強になるところはたくさんあると思うので、メキメキと成長していってほしいです。


また、この試合結果で清水がJ2降格となりました。

昔からのコンサドーレサポーターからすると、あの悔しさや悲しさを知っている分、心が痛かったです。

そんな中、清水の選手たちが倒れこむところに荒野選手や宮澤選手といった、苦しい時期を知っている選手たちが積極的に励ましに行っているのを見て、こういう選手はチームに必要だなと改めて実感しました。

きっと深井選手が試合終了時にピッチにいたら同じことをしていたんだろうなぁ。

清水もいい選手は揃っていた分、降格という現実を突きつけられて、J1は怖いところだと感じましたし、札幌もJ1定着はしたものの、まだまだ毎年気が抜けないですね。


これからチームは、タイでJリーグアジアチャレンジという大会に出場。

まだオフは来ないんですね…。

川崎との再戦もあるので、楽しみにしましょう!


引き続きこのブログでは2022シーズンの振り返りまとめ記事を更新する予定となっています。

移籍情報などもちらほら出てくる時期なので、そちらも追っていけたらと思います。


兎にも角にも、サポーターの皆さんも、1年間お疲れ様でした!!

以上、ワカビーでした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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