2022年J1前半戦を終えて〜検証編〜【北海道コンサドーレ札幌】

ROOM3 コンサドーレ部屋

東京旅行ならJALで行く格安旅行のJ-TRIP(ジェイトリップ)

こんにちは!ワカビーです。

前記事の後編の「検証編」です。

今回、この状況の原因は何なのかを

  1. 守備面
  2. 攻撃面
  3. 采配・戦術面
  4. チーム構成面

以上の4つの視点から見ていこうと思います。

ちなみに、これは選手や監督批判ではなく、現状分析です。

札幌の選手はみんな応援していますし

試合に出場するならその選手や監督を信じるのみ

と思っています。

あくまで客観的に見たときの問題点として挙げたいと思います。

守備面

リーグワーストの31失点。

ここの原因は

  • 菅野選手・高嶺選手の離脱
  • 相手に合わせた対策をしていない

この2点だと考えています。

菅野選手・高嶺選手の離脱

まず、菅野選手は近年安定したセービングを見せており

チームを救うビッグセーブを連発していました。

1対1でのセーブ率はかなり高いのではないでしょうか。

ミシャサッカーでは大ピンチを作られることも多々ありますが

菅野選手がいるから安心して攻めることができていたのだと思います。

大谷選手もその経験値から、大崩れはしませんし

(昨年の札幌でのデビュー戦では大丈夫か!?と思いましたが)

その大谷選手の怪我も大きかった。

中野小次郎選手は、出場試合に対して失点数が多すぎます。

もちろん身長やスケールは魅力ですし

足元の技術も悪くありませんが

GKの求められるものはシュートストップ。

ここが磨かれなければ、かなり厳しいでしょう。

恐らく、ディフェンスへのコーチングも菅野選手のそれとは違うのでしょう。

経験を積ませるのはもちろん大切。

しかし、シュートに対する反応速度を見る限り

J1でこのまま活躍するのは難しいのではないかという印象です。

レンタルなり、下のカテゴリーで成功体験を積んで

いつか札幌の守護神として活躍してほしいと思います。

そして、高嶺選手。

狂犬と恐れられる彼は、攻守において札幌の要です。

守備面では、ボール保持者にガツガツいけますし

攻撃面では、1枚剥がせる能力や

一本のフィードで戦況を変えられる選手です。

その彼が負傷離脱したことで、ボールへの寄せの甘さや

後ろからのビルドアップの面でクオリティが保てなくなってしまいました。

ボランチの選手の強烈なミドルシュートという魅力もありましたしね。

高嶺選手はファウルギリギリのところでボールを奪い取れるので

相手としては本当に嫌な選手だと思います。

菅野選手・高嶺選手の復帰で、

守備崩壊をある程度は止めることができるのではないかと期待しています。

相手に合わせた対策をしていない

2点目の原因としては、

相手に合わせた戦い方をしていないという点。

例えば京都戦ではウタカ選手対策として岡村選手をCB中央へ配置しました。

このように、相手FWに強烈な「個」がある場合は

ある程度対策をしないと戦っていけないと思います。

監督の中では「田中・宮澤・福森」が最適解と考えているように思えますが

果たしてそうでしょうか?

宮澤選手・福森選手は、今シーズンかなり狙われているように思えます。

ハイラインを敷くことが多いため、簡単に裏を取られてしまい

追いつけなくてファウルor失点という場面は何度も見てきています。

中央では岡村選手が計算できる選手としていますし

左CBには成長著しい中村選手もいます。

特に福森選手のディフェンス能力にはかなり疑問があり

菅野選手だったからなんとかなっていたというように思えます。

とはいえ、あのプレースキックは魅力ですし

サイドからのフィードは天下一品。

長短はっきりしているだけに使いどころに悩む選手ですね…。

個人的にはせっかく交代枠が5枠あるのだから、中村選手とうまく併用していくべきかと。

中村選手も守備面では手の使い方に危うさがあり、

まだレギュラーを確約されている立場にないため、

経験を積みつつ、福森選手の欠点がでないように交代するなど

工夫が必要だと考えています。

攻撃面

リーグ前半戦ではリーグ13位の17得点。

「超攻撃的サッカー」を標榜しているコンサドーレとしては

少ない。いや、少なすぎると言えるでしょう。

僕が考える原因は

  • FW選手の負傷離脱
  • シュート意識の低さ

この2点で見ていきます。

FW選手の負傷離脱

今年の補強の目玉だった興梠選手。

昨年新人ながらチームの中心として活躍した小柏選手。

この2名を中心にキャンプからチーム作りをしていたと思います。

その2名がどちらも早期離脱してしまうとは考えられなかったのでしょうね。

特に小柏選手は一度復帰するもすぐに負傷。

小柏選手がいると裏抜けの怖さがあるので相手も守りづらいと思いますが

他では足元で受ける選手が多いため、ある程度守りやすくなってしまうと思います。

その2名の代わりにFWを務めるのが駒井選手や荒野選手では

なかなかポジション適正的に厳しくなってしまいます。

興梠選手は復帰しましたし、小柏選手も練習に部分合流しているようなので

後半戦に期待です。

くれぐれも再発だけは避けてほしい…。

シュート意識の低さ

これも、純粋なFWを起用していないことの弊害だと思いますが

全体的にシュート意識が低すぎる。

菅選手なんかは自分のミドルシュートに完全に自信がついたようで

遠くからでも狙っていくようになりましたが、

それ以外はパスが最優先に見えるので

ショートカウンターも発動しなくなっているんですよね。

上背のあるFWをトップに置いていないのにもかかわらず

サイドからの崩しでは、なかなか厳しいところがあります。

あとミドルシュートを打たないからディフェンスを構えられてしまい

エリアの中を固められ、崩し切れないという面もあると思います。

ボールを持ったらまずゴールを見てほしいです。

采配・戦術面

采配面で物申したいのは

  • 選手固定による弊害
  • ポジション適正について

この2点です。

選手固定のよる弊害

ミシャ監督は前からかなり選手を固定する監督だと言われていました。

特殊なサッカーなので、それを体現するために

固定されがちになるのはわかるのですが

リーグ戦・ルヴァン杯・天皇杯など

どこの試合でもある程度固定してしまうので

それによって怪我のリスクが高まっていると思います。

また、調子の良し悪しで選手起用を考えるのも大切で

毎度失点に絡んだり、明らかについていけていない選手を

固定で起用していては、相手の狙い目になってしまいます。

宮澤選手や福森選手はチームの中心ではありますが、

仮にサブの立場になったとしても腐る選手ではありません。

まして、年齢からくる体力的な面や相手からの対策については

プロなので、しっかりと受け入れる必要があると思います。

金子選手も今シーズンは精彩を欠くシーンが多く

そういう場合は思い切ってスタメンから外してもいいと思うんですよね。

ルーカス選手とシャビエル選手のコンビネーションはかなり良いので

右サイドをその2人に任せてみるのもアリかと。

とにかく、状況に応じた選手の使い分けは必要かと思います。

ポジション適正について

負傷者が多数の場合、選手のやりくりは大変だと思いますし

監督としても頭を悩ませていることでしょう。

特にFW起用について。

興梠選手と小柏選手の離脱後、1トップを駒井選手や荒野選手が務めることもありましたが

2人とも明らかに実力を発揮できていませんでした。

また、シャビエル選手の1トップ起用については

苦肉の策だったとしても納得いかないと言わざるを得ません。

CFはある程度ミラン選手と中島選手で回していくべきだと思います。

特に中島選手は技術がまだまだなのはわかりますが

起用することで成長する時期ですしね。

サポーターとしては適性のない選手を起用して

点数が取れないよりも、未来ある選手を起用してくれた方がいいかな

なんて思ったりもします。

札幌はボランチが主戦場の選手が多く

ポリパレントな選手も多いですが

何かに突出した選手も少ないという印象です。

特にCBの中央やFWはスキルポジションだと思います。

ここにスペシャルな選手を置けるかでチームが変わると思います。

幸いにもCBは岡村大八選手が信頼を掴みつつあるので

このまま守備のリーダーとなってほしいです。

チーム構成面

チーム構成面では

  • 補強の必要性
  • チームの新陳代謝の必要性

こちらの2点から考えます。

補強の必要性

ご存知の通り、札幌は資金力のあるチームではありません。

育成型のチームであることも重々承知していますし

そういうコンサドーレが好きです。

しかし、鈴木武蔵選手、チャナティップ選手、アンデルソンロペス選手の移籍

ジェイ選手の退団など、前線の核となる選手の移籍が毎年あり

その都度得点力が下がっている印象なんですよね。

上記の選手はまさに「スキルポジション」の選手。

前よりもいい成績を収めたいなら、それと同等もしくはそれ以上の選手

あるいは将来性のある選手の獲得は必須だと思います。

ディフェンスでも、スペシャリストのような選手がほしいな〜と思いますよね。

夏にタイのスパチョーク選手が入団しますが、シャドーの選手なようなので

根本的な解決にはならないのではないか?と思います。

夏のウインドーでどう動くか注目ですね。

それで補強がないのであれば、それはチームの決定なので

サポーターとしては、今いる選手を信じるしかありません。

チームの新陳代謝の必要性

2019年、札幌は全選手に契約延長を提示しました。

ファミリー感の強さや、監督や社長との関係性は

コンサドーレの魅力でもあると思います。

2019シーズンは悪くなかったですしね。その時は賛成でした。

しかし、近年はミシャサッカーも研究され

頭打ちな状況も見えていました。

特に、外国人選手の活躍についてはかなり疑問です。

今在籍している選手で、本当に戦力と言えるはルーカス選手のみではないでしょうか。

シャビエル選手は能力については疑いの余地がないので後半戦に期待ですが

ドド選手は何故昨年契約更新したのかと疑問でした。

福岡を見ていると、外国人選手がチームに与える影響を感じます。

チームとしてファミリー感は素晴らしいと思いますが

新陳代謝はしていかないと、毎年下降線を辿っていくと思います。

もちろん全選手がチームのために闘っている仲間なんですけどね。

プロの世界なので、契約についてはもう少しシビアでいいかと。

ここについては賛否両論あるんだろうな〜。

まとめ

さて、2回に分けて考察してきましたが

僕としては、シーズン中の監督交代は反対派です。

監督交代するとしたらタイミング的にはシーズン前に

四方田さんに監督を任せていた方がよかったでしょう。

しかし、四方田さんも横浜FCで監督になりましたし

なかなか後任を探すのが難しいかと思います。

しかしながら、夏の補強は必須と思われます。

昨年も横浜FCが後半戦に劇的にチームが変化したのは

夏の補強が大当たりしたからでしょう。

結局降格してしまいましたが、サポーターとしては

フロントもやれることはやってくれた、と思えたのではないでしょうか。

とにかく、どんな状況でも前を向いてやっていくしかない。

ここのところは失点したら下ばかり向いている選手が多すぎます。

チームを鼓舞するのに若手もベテランも関係ありません。

自分のため、チームのため、サポーターのために

全力でプレーする選手たちを見たいものですね。

今シーズンの現実的な目標はJ1残留。

まだまだタイトルと言えるようなチームではないと突きつけられた今、

全体のレベルを上げていけるよう、努力していくしかありませんね。

J2の暗黒期には戻りたくない…(笑)

というわけで、まずは明日のガンバ大阪戦!

赤黒フェスタと題しているので、是非とも勝利がほしいところです!

我々サポーターも、しっかり応援しましょう!

以上、ワカビーでした!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました