
新年あけましておめでとうございます!ワカビーです。
前回から時間が空いてしまいましたが、今回はMFとFWのシーズン採点をお送りします。
第1弾(第1節〜第10節)はこちら。
第2弾(第11節〜第20節)はこちら。
第3弾(第21節〜第34節)はこちら。
第4弾(GK・DF編)はこちら。
今回の選手採点ですが、チームへの貢献度などを考慮して採点しています。
また、選手それぞれの能力評価や残留へのプロテクト重要度も記載しています。
能力評価(高い順に○⁺→○→○⁻という感じです)
S:日本代表レベル
A:J1中心レベル
B:バックアッパーレベル
C:J2レベル
D:J3レベル
プロテクト重要度:高い順に
☆→◎→○→△→×
黒塗りは期限付き移籍ならOKという意味です。
選手採点(MF)
背番号6 高嶺 朋樹
26試合出場(先発:26 途中出場:0) 2得点 2アシスト
シーズン採点:7.5 能力:S プロテクト重要度:☆
札幌の中心として君臨した高嶺選手。負傷による欠場もありましたが、ハイパフォーマンスを見せたシーズンでした。
広島戦で宮澤選手からキャプテンマークを譲り受けたとき、来シーズンからは彼がチームを引っ張るものだと思っていたのですが…。
柏レイソルに完全移籍するという決断。
正直なところ、移籍をするなら海外へ直接行くものだと思っていたので、ショックは大きかったです。
札幌での3年間でチームへの貢献度はピカイチでしたし、快く送り出してあげたい気持ちもありましたが、個人的には国内チームにいる間は心からは応援できないです。
次に応援するのは、代表として国を背負っている姿を見たときですね。
それまでは怪我をせず、キャリアを歩んでいってほしいですね。今までありがとうございました。
背番号7 ルーカス・フェルナンデス
28試合出場(先発:26 途中出場:2) 3得点 4アシスト
シーズン採点:8.0 能力:S プロテクト重要度:◎
今季は獅子奮迅の活躍を見せてくれました。
試合終了まで走り切れる運動量と、圧倒的な攻撃力は本当に素晴らしかったです。
さらに、終盤戦は左サイドも板について、右の金子選手とともにチームの攻撃をけん引しました。
札幌史上最高の助っ人と言っても過言ではないルーカス選手。
他のチームに引き抜かれないよう、チームとしては最大限の評価をしていただきたいですね。
背番号8 深井 一希
23試合出場(先発:12 途中出場:11) 2得点 0アシスト
シーズン採点:5.5 能力:A⁻ プロテクト重要度:○
シーズン終盤にまたも大怪我のリリースがあり、来シーズンの復活が待たれます。
今シーズンもチームが苦しいところでゴールを決めたり、要所要所での活躍があっただけに、悔しい負傷となってしまいました。
まずは怪我を完治させて、万全の状態で復帰してほしいですね。
サポーターも全員が応援していることでしょう。
駒井選手のInstagramで深井選手のリハビリの様子が見られますが、本当に「不屈」という言葉がぴったりの選手ですね。
背番号9 金子 拓郎
27試合出場(先発:26 途中出場:1) 1得点 5アシスト
シーズン採点:7.0 能力:A⁺ プロテクト重要度:☆
プロ入りしてから初めての負傷離脱があったシーズンでした。
5アシストはチーム最多となりましたが、やはり得点という部分が物足りなかったと言わざるを得ません。
チームのシステム上、2列目の選手が得点を取ることができればもっと攻撃に厚みが出るので、得点にはこだわってほしいですね。
もちろん、出場していた試合は全てハードワークをこなしてくれる素晴らしい選手ですが、来年は2桁得点してほしいところです。
そして、国内移籍はしないでください…。
背番号10 宮澤 裕樹
25試合出場(先発:21 途中出場:4) 3得点 0アシスト
シーズン採点:6.0 能力:A⁻ プロテクト重要度:◎
言わずと知れた札幌のバンディエラ。
今シーズンも初勝利と残留確定の決勝ゴールは宮澤選手が決め、チームの中心として活躍しました。
J1でシーズン3ゴールはキャリアハイなんですね。
ただ、全体的なパフォーマンスがよかったとは言い切れず、どうしても対人の弱さは気になるところでした。
年齢的に上積みがあるかどうかはクエスチョンが付きますが、来シーズンもチームを支えてくれることを期待しています。
背番号11 青木 亮太
31試合出場(先発:21 途中出場:10) 8得点 3アシスト
シーズン採点:7.5 能力:A⁺ プロテクト重要度:☆
序盤戦こそ決定力に苦しみましたが、15節にシーズン初得点を決めると、後半戦は自信をつけてチームを救うゴールを連発。
特にチームが崖っぷちに立たされていた28節のC大阪戦の決勝ゴールには痺れました。
チームが残留できたのも、青木選手のあのゴールがあったからだと思います。
最終節のゴールも後半アディショナルタイムでしたし、後半アディショナルタイムで3ゴールというところもチームを救っている証ですよね。
序盤戦の決定機をもう少し決めていれば2桁には乗せられたと思うので、来シーズンはそこに期待ですね。
背番号14 駒井 善成
31試合出場(先発:31 途中出場:0) 3得点 0アシスト
シーズン採点:7.5 能力:A⁺ プロテクト重要度:◎
ここ数年出ずっぱりで大車輪の活躍をしていた駒井選手ですが、30節の福岡戦で膝を負傷しシーズンエンドとなってしまいました。
いない試合では中盤のバランスが悪くなったりパスがうまく回っていない等、駒井選手の存在の大きさを感じました。
得点も、欲しいときに取ってくれる頼もしさがありましたが、起用はやはりボランチかウイングがベストかと思います。
トップやシャドーでは良さが半減してしまう印象で、ユーティリティがゆえにそういう起用をされてしまいますが、駒井選手が本来のポジションで試合に出れるくらい選手層を厚くする必要がありますね。
只今絶賛リハビリ中とのことで、パワーアップして帰ってきてくれることでしょう。
背番号27 荒野 拓馬
29試合出場(先発:20 途中出場:9) 1得点 3アシスト
シーズン採点:6.5 能力:A⁻ プロテクト重要度:◎
コンスタントに試合に出場していたシーズンでしたが、好不調の波が激しかった印象です。
チーム状態が悪いときは連動して荒野選手のコンディションも悪かったですね。
集中力を欠いて不用意な横パスを引っかけられるシーンもあったので、ここは修正が必要かと思います。
ただ、いいときの荒野選手はかなり頼もしく、ボールを運んだり決定的なパスを出せるのが魅力でした。
最終節の青木選手に出したパスなんかは素晴らしかったですね。
来シーズンもチームを引っ張ってくれることを期待しています。
背番号29 井川 空
0試合出場 0得点 0アシスト
シーズン採点:ー 能力:D プロテクト重要度:▲
ユース出身で筑波大学卒ということで、高嶺選手の再来と期待されたルーキーイヤーでしたが、思うようなシーズンではなかったと思います。
カップ戦やタイ遠征の試合を見る限りだと、プロのレベルに付いていくのは厳しそうな印象でした。
ボールを途中で追うのをやめてしまったり、集中力や試合に向かう姿勢から正していくことが必要だと思います。
個人的には、下位リーグでどれくらい通用するかは見てみたいので、J2下位やJ3でコンスタントに試合に出て経験を積んでほしいです。
この記事を眠らせている間に、ファジアーノ岡山への期限付き移籍が決まりました。
岡山は昨年J2で3位の成績を残しているので、J2でもトップレベルのチームから選ばれるのは本人としても嬉しかったのではないでしょうか。
厳しいリーグを戦い抜いてレベルアップしてほしいですね。
背番号30 田中 宏武
1試合出場(先発:0 途中出場:1) 0得点 0アシスト
シーズン採点:ー 能力:C プロテクト重要度:●
昨年も特別指定選手としてカップ戦を中心に試合に出場していましたが、ルーキーイヤーも同じようなシーズンになりました。
ドリブルに定評があり、仕掛ける姿勢は見ていて清々しいものがあります。
ただ、クロスの質など、最後の部分でまだまだ足りないものがあるという現状。
そこを磨けば金子選手のような選手になれるのではないかと期待しています。
タイ遠征でもドリブルは通用していましたが、早い時間で足を攣るなど、フィジカル面での成長も待たれます。
試合での体力は普段のトレーニングだけではつかないと思うので、試合に出場できるチームに期限付き移籍もアリかなと思います。
まだ来シーズンでも2年目なので、ミシャ監督の下で成長するという選択肢もありますし、ここは本人次第ですね。
背番号44 小野 伸二
1試合出場(先発:0 途中出場:1) 0得点 0アシスト
シーズン採点:ー 能力:ー プロテクト重要度:ー(生涯契約済)
プロ25年目のシーズンを過ごしたレジェンド。
直接試合に絡む機会は減ってしまったものの、技術は錆びつかず、高度なテクニックでSNSなどを騒がす選手です。
来シーズンも選手として札幌でプレーする小野選手は、報道によると札幌と生涯契約を結んでいるとのこと。
気が付けば在籍チームとしても札幌が最長と、このレベルの選手が札幌に愛着をもっていてくれるのは誇らしいことですね。
若手選手の見本となる素晴らしい経験と技術をもっている選手なので、これからも末永くよろしくお願いします。
背番号49 スパチョーク
7試合出場(先発:0 途中出場:7) 0得点 3アシスト
シーズン採点:6.5 能力:A プロテクト重要度:◎
「タイの至宝」が後半戦のチームを勢いづけたと言っても過言ではありません。
出場時間が30分を超えた試合がないにも関わらず、3アシストを記録したスパチョーク選手。
28節のC大阪戦、ラストプレーでの決勝点をアシストするなど、冷静にプレーできる選手という印象でした。
ドリブラーながらもあまり無駄にボールを保持するタイプでもなく、球離れも良く、判断も早い。
先日完全移籍の発表もありましたし、Jリーグのレベルにも慣れが見込める来シーズンは主力としてチームを引っ張っていってほしいです。
加入直後で遠慮が見られたシーンもあったので、得点というところにもこだわってほしいですね。

選手採点(FW)
背番号4 菅 大輝
31試合出場(先発:27 途中出場:4) 4得点 0アシスト
シーズン採点:7.0 能力:A プロテクト重要度:◎
かねてから定評のあったパンチ力のあるミドルシュートが「菅キャノン」として確立した今シーズン。
札幌はミドルシュートを打つ選手が少なく、相手がDFラインをうまくコントロールしてくると手詰まりになってしまうこともあるので、菅選手のような一発のある選手は大切です。
ただ、ウイングをやる選手としてアシストが0というのは寂しいところ。
もう少し積極的な仕掛けとクロスを見たかったという感想はあります。
順調にいけば来シーズンにはJ1で200試合出場となります。(現在183試合)
ずっと試合に出てるので忘れがちですが、まだ24歳。これからもリーグを代表する選手としてチームを引っ張っていってほしいですね。
背番号16 藤村 怜
0試合出場 0得点 0アシスト
シーズン採点:ー 能力:D プロテクト重要度:×
今シーズン、レンタルバックとなった藤村選手は、公式戦出場は1試合もありませんでした。
タイ遠征ではボランチとして出場していましたが、ところどころいいロングパスがあったものの、見せ場はほとんどありませんでした。
来年の去就ですが、J3のいわてグルージャ盛岡への完全移籍が決まりました。
ジュニアユースからの選手なので寂しいですが、J3からまた羽ばたいてほしいです。
背番号18 ガブリエル・シャビエル
26試合出場(先発:19 途中出場:7) 3得点 2アシスト
シーズン採点:7.5 能力:A⁺ プロテクト重要度:◎
鳴り物入りで入団したシャビエル選手も、序盤戦はコンディションが上がらない苦しいシーズンでした。
FW陣の故障もあり、不慣れなCFでの出場が大きな原因だったと思われます。
ただ、後半戦はルーカス選手や青木選手とのコンビネーションが確立され、大車輪の活躍を見せてくれました。
来シーズンの去就に注目が集まっていましたが、退団することが決定してしまいました。
どれだけ大枚をはたいても残って欲しい選手だったので、本当に寂しい限りですが、これだけの実績の選手が1シーズンでも来てくれたのが札幌にとっては財産です。
帰国が既定路線のようですが、ブラジルでご家族と幸せに暮らせることを祈っています。
Jリーグに戻ってくるなら札幌で!!
背番号19 小柏 剛
13試合出場(先発:11 途中出場:2) 2得点 2アシスト
シーズン採点:6.0 能力:A プロテクト重要度:☆
2年目となった今シーズンは試練の年となりました。
復帰と怪我の繰り返しと、体調不良も相まってわずか13試合の出場に留まりました。
ただ、いるといないとでは全く違うチームになるほどの能力の持ち主なので、怪我に強い身体になってほしいですね。
厚別の川崎戦では試合中からスプリントを繰り返し、相手ディフェンスラインを崩壊させましたし、来シーズンはフル稼働してほしいところです。
恐らく小柏選手にも多くのオファーが届いているはずなので、札幌の未来のためにも引き抜かれてはダメな逸材です。
背番号23 興梠 慎三
21試合出場(先発:18 途中出場:3) 5得点 1アシスト
シーズン採点:6.5 能力:A⁺ プロテクト重要度:△
決定力不足解消の切り札として期限付きでの移籍となった興梠選手ですが、7節で手術を決断し、復帰は17節となりました。
やはりボールの収め方を含めたポストプレーは素晴らしいものがありましたし、興梠選手のいない試合では攻撃の組み立てができないシーンが多かったです。
ただ、決定力不足の解消をできたかというとそうでもないのは事実としてあるので、期待値が大きかった分6.5となりました。
来シーズンは浦和への復帰が決まっています。
プレー以外の部分でも、寮に洗濯機とソファなどをプレゼントしてくれたりと、「漢」といった印象を残してくれました。
浦和での活躍を心からお祈りしております。
今シーズンありがとうございました。
背番号32 ミラン・トゥチッチ
14試合出場(先発:2 途中出場:12) 0得点 0アシスト
シーズン採点:3.5 能力:C プロテクト重要度:×
昨シーズンのホーム最終戦で2ゴールを奪い、今シーズンの爆発が期待されたミラン選手ですが、期待を大きく裏切る結果になりました。
とにかくボールが収まらず、決定的なプレーは何一つ見られなかったと言ってもいいでしょう。
途中出場でもほとんどボールに絡むことができずに、興梠選手への依存度が高まってしまいました。
残念ながらJ1で戦えるFWではないので、来シーズンは厳しいでしょう。
背番号33 ドウグラス・オリヴェイラ
7試合出場(先発:0 途中出場:7) 1得点 0アシスト
シーズン採点:3.5 能力:C プロテクト重要度:×
札幌での3シーズン目でしたが、大きく出場回数を減らす結果となりました。
ドド選手のウィークポイントは圧倒的に視野が狭いこと。
ボールキープ力は素晴らしいのですが、それを繋ぐことができないため、ミシャ式には適さないと思います。
「育成しながら」と言い続けて早3年。残念ですがもうそろそろ厳しいと思います。
そして、J3のいわてグルージャ盛岡への期限付き移籍が決定しました。
J3で結果を出せなければ…という崖っぷちの状況なので、少しでも光が見出せるといいですね。
背番号37 キム・ゴンヒ
8試合出場(先発:0 途中出場:8) 2得点 2アシス
ト
シーズン採点:7.0 能力:A プロテクト重要度:◎
チームが非常に苦しい時期に入団し、まさに救世主として活躍してくれた助っ人。
28節のC大阪戦でのチームに勇気を与える同点ゴールは鳥肌が立ちました。
CFタイプながらチームプレーに徹することができるのも素晴らしい。
正直、ここまで早くフィットするとは思っていなかったので、今から来シーズンの活躍が楽しみです。
ひとつ懸念としては、たまに危険なタックルをしてしまうところが見られたので、長いシーズンを戦う上で退場や累積警告には注意してほしいですし、相手選手に怪我を負わせてしまうようなプレーは気を付けてほしいです。
甘いルックスからも人気が出そうなので、チームのストライカーとしての活躍を期待しています
背番号45 中島 大嘉
15試合出場(先発:0 途中出場:15) 2得点 0アシスト
シーズン採点:5.5 能力:B⁻ プロテクト重要度:★
プロ2年目の今シーズンブレイクした彗星。
序盤戦は各SNSでJリーグサポーターにも衝撃を与えた有望株でしたが、終盤戦になるにつれてトーンダウンした印象です。
FWらしいギラギラした選手は札幌に足りない部分でもあるので、うまくコントロールして結果につなげられるといいなと思います。
カップ戦以外で先発出場はなく、途中出場も終盤に投入されるだけだったので、起用法にも疑問でした。
残留争いで育成は無理というのはわかりますが、ゴールを取れていた序盤戦~中盤戦に、もう少し起用してあげてもよかったと思います。
やはりゴールの感覚が掴めているときはストライカーとして一皮むけることに繋がると思うからです。
ポテンシャルは確かなので、これを活かすも殺すもチーム次第。
来シーズンの爆発に期待がかかりますね。レンタルで出場機会を増やす選択肢もあると思いますが、できれば札幌で育て上げたいところです。
まとめ
今回は選手採点のMFとFW陣をお送りしました。
第4弾から期間があいてしまいすみません。
次回からは2023シーズンの準備に入りたいと思います!

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