「2023年J1第10節 vs横浜FC」コンサドーレを考える(選手採点)

ROOM3 コンサドーレ部屋

前節はホームで2点をリードしながらも追いつかれ、引き分け決着となった札幌。

放漫なレフェリングにも悩まされ、不満の残るゲームとなってしまいました。

更に試合前にリリースがあったように、ゴンヒ選手が左足内側側復靱帯損傷、右足関節捻挫の診断を受け、離脱となりました。

攻撃の核になる選手であるだけに、大きな損失となってしまいましたね。


さて、チームは今節からゴールデンウィークの3連戦。

中3日→中2日と、厳しい試合日程が予定されていますが、中2日の試合がホームで連戦というのは安心材料です。

ミシャ監督は3連戦で勝ち点9を獲るとミーティングで話していたようなので、達成できれば非常にいい流れで夏場を迎えることができますね。


今節の相手は横浜FC。

四方田監督率いるチームということで、ミシャ監督との師弟対決となりました。

札幌の特徴は熟知している監督なだけに、難しいゲームになると予想されました。


スタメンはこちら。

小柏選手が復帰。小林選手もリザーブに名を連ねています。

逆にルーカス選手は再度離脱という情報もありました。

長引かなければいいんですけどね…。

前半

試合開始直後の1分、まさかの展開で試合は動きます。

サウロミネイロ選手がゴール前にクロスを送ると、金子選手がクリアミス。

それを菅野選手が処理しきれず、近藤選手に押し込まれてしまい、試合開始早々に失点してしまいます。

珍しいミスとなってしまいましたが、試合の入り方がフワッとしてしまいましたかね。


その後、ペナルティエリア内で小川選手を菅選手が倒してしまったシーンはPKを取られてもおかしくありませんでした。

審判が目の前で見れていたので、確信をもっていたように見えましたが、VARで該当場面をなんども見られたらPKだったでしょうね。危なかった。


そして、15分には横浜FCボールでドロップボールでの再開の時に、小柏選手がプレス→ブローダーセン選手が怒る→三田選手も詰め寄る→荒野選手が間に入り三田選手を押し倒す

といういざこざがあり、VARチェックが入るもお咎めなしという判定でした。

まぁ三田選手が大袈裟に倒れたところも加味されたのでしょうが、こういうことが起こった時点で荒野選手にイエローは出さないと。

VARは退場確認なので、介入した時点でイエローは出せないかもしれませんが、あれが起きた時に荒野選手へイエロー→VARで退場確認とすべきだったような気がします。

荒野選手は、キャプテンマークを巻いているのであればああいうプレーはしないでほしい。

最近また悪い癖が出てきているような気がして、自覚をもってプレーしてほしいですね。


その後はプレーが途切れ途切れになることが多く、どちらもあまりリズムを掴めずにいました。

風が強く、札幌にとっては追い風だったのでロングボールがことごとく繋がらなかったですね。


しかし、向かい風に対応するのが難しいのは相手も同じで、39分には自陣からロングボールが送られた時にンドカ選手が転倒。浅野選手がボールを奪取するとそのままミドルシュートを放ち、ゴール右隅に突き刺さり、同点に成功!

小柏選手がすかさず上がっていったこともあり、シュートコースを作ってくれましたね。

とにかくシュート精度が見事でした。

ワンチャンスを確実にモノにできたのは非常に大きかったです。


そして、46分には浅野選手がまたもミドルレンジからシュート。そのこぼれ球を小柏選手が押し込み、逆転に成功!

浅野選手の思い切り良いシュートが産んだ逆転ゴールでした。

相手ディフェンダーがボールウォッチャーになる中、小柏選手だけこぼれ球を狙っていましたね。

ゴールへの嗅覚がまさにストライカーですね。頼もしいです。


前半は2−1で折り返します。

後半

後半始まってからは札幌のペースで進んでいました。

金子選手が右サイドを掌握しており、常にそこからチャンスを迎えるも、追加点には至らず。


そのままの展開が続き、60分には抜け出した小柏選手から荒野選手へパスを供給。そして左サイドの菅選手へ素晴らしいパスを送ると菅選手がダイレクトで浅野選手へパス。それを浅野選手がシュートをすると、相手ゴールに突き刺さり、追加点を奪います!

ワンタッチプレーが続き、これぞミシャ式という素晴らしいゴールでしたね。

荒野選手もよく菅選手が見えていましたし、菅選手も自分で打っていいところでしたが、より確実な浅野選手を選択したのは流石でした。

欲しかった追加点を奪うことができたので、精神的には楽になったと思います。


67分には浅野選手・小柏選手に代わり、中島選手・小林選手が入ります。

やはり2人が効いていたのか、その後はうまく攻撃に転じることができず、ボールが落ち着かない展開が続いていきます。


71分には右サイドから完全に崩し、荒野選手が抜け出しますが、選択肢が多すぎたのかシュートまで至ることはできず。

これは2点差にすることができた気の緩みが出たプレーだったように見えました。

3点目のパスは荒野選手ならではの素晴らしいパスでしたが、この試合通してみると、キャプテンのプレーには相応しくなかったかなと。


その後もボールを落ち着けることこそできなかったですが、大きなピンチはなく、このまま終了かと思いましたが…

後半アディショナルタイムに金子選手が右サイドを駆け上がると中の馬場選手へ折り返す。馬場選手がダイレクトでエリア内に入れると、ゴール前で混戦となり、こぼれ球を田中駿汰選手が押し込み、4点目を記録します!

中島選手が決めたがっていましたが、アシストをする形となってしまいましたね。

気持ちよく試合を終わらせることができてよかったです。


試合はそのまま4−1で終了。3試合ぶりの白星となりました!!

選手採点

スタメン

GK 1 菅野 6.0 足もとの技術で相手を翻弄。FKを見事なセーブ。

DF 2 田中 7.0 ダメ押しの4点目を記録。攻守に安定感。

DF 6 中村 6.0 エリア内で良い守備を見せるなど、安定したプレーだった。

DF 50 岡村 6.0 小川選手、サウロミネイロ選手を無効化した。

MF 4 菅 7.0 アシストは見事。全体的にアグレッシブなプレーだった。

MF 5 福森 6.0 風の影響を考えながらパスを散らし、リズムを作った。

MF 9 金子 7.5 右サイドで常にチャンスを作り続けた。

MF 14 駒井 6.0 巧みなポジショニングでチームを先導した。

MF 18 浅野 8.0(MOM) 3得点に絡む大暴れ。常にゴールをいしきしたプレーが素晴らしい。

MF 27 荒野 5.5 プレー以外の部分を含めての評価。キャプテンに相応しい振る舞いを。

FW 19 小柏 7.0 復帰後即ゴール。常に相手の脅威になった。

途中出場

DF 3 馬場 (採点不可) 4点目のパスは見事なワンタッチだった。

MF 10 宮澤 6.0 試合を落ち着かせるプレーは見事。

MF 99 小林 5.5 まだコンディションは良くなさそう。無理しないプレーに徹していた。

FW 45 中島 5.5 攻撃にリズムを出せなかったが、結果的にアシストを記録した。

まとめ

これで3勝4分3敗で10位まで浮上しました。

下も詰まっているので、また負けが込んでくると順位転落の恐れはありますが、上を見ても首位と勝ち点9差なので、勝ち続ければまだ可能性は残されています。

アウェイの試合ながらもホームの横浜FCサポーターよりも多くの人数が詰めかけ、ホームのような声援を送っていた札幌サポーターのみなさんお疲れ様でした。

サポーターがMVPと言ってもいいくらいの雰囲気を作り出していました。

あとはホームでも2万人をこえるお客さんが入るようになってほしいですね。


さて、今節は試合前にポイントとして以下の点を挙げていました。

まず1つ目の「調子の悪い相手&下位チームが苦手」という点は、見事にクリアしてくれましたね。

昨シーズンも神戸に対して初白星を献上したのは札幌だったように、今節も先制されたときに怪しい空気が流れましたが、札幌が特段良かったわけではないにも関わらずこの点差は、思っている以上に横浜FCは深刻かもしれませんね。

とにかく今節は勝利が絶対条件だったので、浦和戦の大敗をチャラにして得失点差を0にできたことは大きいですね。


2つ目の「ミシャ・四方田師弟対決」は師匠に軍配が上がりました。

四方田監督は札幌を熟知しているのでどのような対策でくるかと心配しましたが、大きなチャンスを作らせることもなかったので、安心して見ていられました。

前半25分の相手FKのシーンと、菅選手の足が小川選手にかかっていたグレーなシーンで得点が決まっていたらと思うとゾッとしますけどね。


3つ目「小柏復帰で攻撃活性化なるか」は、本当に活性化してくれましたね。

浅野選手と小柏選手の相性がいいのか、2人共推進力があるのでショートカウンターでシュートまで完結できるのが強みですね。

相手に引かれて守られているときは金子選手に託して崩してもらって、それ以外は基本的に速い攻撃を仕掛けるというのは、足元でつないでいくというミシャ式だけでない攻撃の組み立て方になっているのが、今シーズン得点を取れている要因なのではないかなと。

浅野選手に関しては、開幕2試合見たときは正直懐疑的な見方をしてしまいましたが、新潟戦で早くに点を取れたことが大きかったのでしょう。自信をもってプレーしているように見えます。

あとは大阪体育大の後輩である田中駿汰選手の存在も大きいと思いますね。

チームに溶け込むだけでなく、スポンサーとも良好な関係を築いているようで、素晴らしい選手が札幌を選んでくれたことに感謝ですね。


最後に「怪我人続出??」というところでは、ゴンヒ選手・ルーカス選手・青木選手・深井選手・大森選手が離脱中。

小柏選手と小林選手が復帰したところでまた新たに負傷者が出てしまいました。

ルーカス選手は前節大事を取って前半で交代したという記事を見たので、長期離脱にはならないのではないかと予想。青木選手も長期ではないと思います。

ただ、ゴンヒ選手は全治非公表の怪我ということで心配ですね。

今節でもそうでしたが、小柏選手と浅野選手が交代した途端に攻撃が機能しなくなるので、ゴンヒ選手がいればタメを作れるし、打開力もある選手で競り合いも強いということも考えると非常に痛い。

中島選手が、横浜FCに対しても通用していないことを考えると、下のカテゴリーで武者修行というのも手ではないかなと。

そうなると単純に人数が足りないので、夏場にCFは1枚ほしいところですが、フロントがどういう判断をするでしょうか。


ゴールデンウィークの3連戦、まずは初戦を白星でスタートできたのはいい流れに乗れると思いますし、目標である勝ち点9は達成可能です!

次節はホームで鹿島戦。鹿島は今節ガンバ相手に4−0で勝利と、少しずつ立て直しています。

熱い試合になることが予想されますが、勝ち切ってほしい!!

コメント

  1. akki より:

    個人的にはトゥシッチが一皮剥けてくれたら良いんですけどね。スパチョークもリーグ戦でもっと見てみたい。

    • ワカビー より:

      コメントありがとうございます!
      ミランは昨シーズンよりもコンディション良さそうですもんね。サボらずチェイスもかけられるし、あとは得点が取れればという感じです。
      チェックはルヴァンでもあったようにテクニックは素晴らしいので、浅野や小柏が下がったあとに出てきてスピード活かしてボールに絡んでほしいですよね。

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