「2023年J1第5節 vsガンバ大阪」コンサドーレを考える(選手採点)

ROOM3 コンサドーレ部屋

前節、王者マリノスに対して完勝し、今シーズン初勝利を挙げた札幌。

新加入の小林選手が自由に動き、ツートップの小柏選手と浅野選手が躍動するという試合でしたが、今節はどういう展開になるでしょうか。

注目ポイントとしては、昨シーズンの課題であった「いい試合の後はたいていダメな試合」「調子の悪い相手の浮上のきっかけになってしまう」という部分を払拭することができるか。

相手のガンバ大阪は、未だリーグ戦未勝利と苦しい試合が続いていますが、決して内容が悪いわけではないので、侮れない相手です。

連勝か、はたまたリーグ戦初勝利か、どうなるでしょう。


今節のスタメンはこちら。

前節と同じスタメンですね。

あれだけうまくいくと変える選択はなかなか難しいとは思います。

そして主審は普段プレミアリーグを担当している方とのこと。

今年も誤審や意見が分かれる判定が多いので、こうやって交流して審判のレベルもあげていけるといいですね。

前半

前節に続き、序盤からマンツーマンの守備でいい攻撃につなげることができていました。

試合開始早々の6分、小林選手がCKのこぼれ球をダイレクトシュートして先制ゴール!

2試合連続ゴールとなりました。そして早い段階での先制点は自分達のサッカーをしていく上で非常に力になるので、前節同様の試合展開を期待しました。


その後はボールこそガンバに握られる展開になりますが、さほど危ないシーンはありませんでした。

強いて言うならアタッキングサードでのファールが多く、セットプレーのチャンスを与えてしまっていたことが懸念点でしたね。

ガンバのキーマンであるネタラヴィ選手を小林選手がうまくマークしていたため、相手のビルドアップを潰せていました。


そして32分に相手のパスミスから小柏選手が独走し、見事なゴールを決めて2−0。

前半途中からシュートにいけていなかったので、ミス絡みとはいえ確実に決めることができたのは非常に大きかったです。

小林選手と小柏選手はどちらもJ1通算50試合出場のメモリアルをゴールで飾りました。


これで試合運びは楽になりました。が、前節のような運動量は感じることはできず。

39分にはハーフウェイライン辺りで宮澤選手がヒールパスを失敗し相手ボールに。

DAZN解説の橋本英郎さんも言っていましたが、あのエリアでするプレーではないですし、ましてやキャプテンがするようなプレーではなかったと思います。

もっと攻勢に出てもいいような展開だっただけに、チーム全体としての緩みを感じました。


そして43分には浅野選手が腰を痛めて馬場選手と交代。

前線にスピードのある選手を2枚置くスタイルが嵌まっていただけに痛い交代となりました。

前半は2−0で折り返します。

ガンバサポーターからはブーイングが出ていましたね。

同じサポーターとして気持ちはよくわかります…。

後半

ハーフタイムでの交代はなし。

序盤はお互いにミスが多く、どちらもリズムが掴めない展開でした。

札幌も数回チャンスは作るも小柏選手のところをガンバの三浦選手に潰されてしまい、シュートまで至れません。


59分には途中出場の石毛選手に、その2分後にはアラーノ選手に決められ、2分間で同点に追いつかれてしまいます。

どちらの失点も、武蔵選手のマークについていた岡村選手が釣り出されたところをワンタッチで崩されるというものでした。

中盤で楔のパスを出されたときに、ファールでもいいので止めていかないといけなかった。

2失点目でいうと宮澤選手のところで潰しておくべきでしたよね。

数分で複数失点というのは昨シーズンからの悪癖で、これを改善できない限り上位浮上はないでしょう。


68分に福森選手と宮澤選手に代わって中村選手と中島選手が投入。

そのタイミングで馬場選手が右CB、田中駿汰選手がボランチに変更。

田中選手はその直後にいい崩しでシュートを放つなど、少しずつリズムが出てきます。

札幌としてはアラーノ選手が下がってくれたのは大きかったですね。


ただ、79分には相手のCKからダワン選手の強烈なヘディングで大ピンチを迎えますが、ソンユン選手がビッグセーブ!

ゴールラインギリギリだったので、よく弾いてくれました。


80分にはスパチョーク選手を投入して攻撃の活性化を図ります。

ボールの受け方がうまく、間で受けることができますし、前向きの姿勢が今日も見えていました。


試合の最終盤にはガンバは武蔵選手のシュート、札幌は中島選手のシュートなど、それぞれ惜しいシーンはありましたが、スコアは動かず。

2−2で試合終了。2点を追いつかれる悔しい同点決着となりました。

選手採点

スタメン

GK 25 ソンユン 6.5 2失点したものの、2本ビッグセーブがった。

DF 2 田中 6.5 後半途中からはボランチで試合をコントロールした。

DF 5 福森 5.5 2失点目はポジショニングも対応も中途半端に。

DF 50 岡村 6.5 武蔵は抑えられたが、釣り出されてうまくスペースを作られた。

MF 4 菅 5.5 マリノス戦で見えた積極性は見られず。

MF 9 金子 5.5 調子が良くなく、サイド攻撃が停滞。

MF 10 宮澤 5.0 2失点ともに絡んでしまった。全体的にプレーが雑でキャプテンらしからぬ軽いプレーも。

MF 18 浅野 5.5 幸い怪我は軽傷な模様。

MF 19 小柏 7.0 2試合連続ゴール以外にも常に相手の脅威になった。

MF 27 荒野 6.5 最後まで運動量が落ちなかった。

MF 99 小林 7.0 狭いところでもボールキープでき、チームに安定感をもたらした。

途中出場

DF 6 中村 6.0 隙あらば攻撃参加。ドリブルの持ち運びもいい。

MF 3 馬場 6.0 ボランチでもCBでもそつなくプレー。

MF 49 スパチョーク 6.0 どんなときも前向きにプレーできるのが強み。

FW 45 中島 5.5 ボールをもったときの判断が遅く、スピードが活かされていない。

まとめ

前節、強豪相手にほぼ完璧な試合をした次の試合は勝てないという負のジンクスを破ることはできませんでした。

それどころか、「前後半で別チーム問題」「数分で複数失点問題」と昨シーズンから課題になっているものが結集された試合になってしまいましたね。


まず前半終了間際に浅野選手の負傷交代でプランが狂ったと思います。

この時に馬場選手を投入して荒野選手をシャドーにするのではなく、スパチョーク選手を入れるので良かったのではないかと思います。

前への姿勢もあり、簡単にボールを取られないキープ力もあるので、2点優位な時間帯に入れてあげてもしっかりと仕事をしてくれる選手だと思うんですよね。

逆に荒野選手はボランチで運動量豊富に走り回る時の方がチームとして結果も出ていますし、荒野選手のユーティリティ性に頼りすぎずに、シャドーが本職の選手を使ってほしいです。


2失点して同点に追いつかれてからは田中駿汰選手がボランチ、馬場選手が右CBになりましたが、ここは機能していたと思います。

馬場選手のボール奪取能力と田中選手のポジショニングやパスセンスを考えても、試合の中でうまく使い分けていけそうですね。

となると相方となるボランチは荒野選手か、復帰すれば駒井選手、深井選手もいますし、宮澤選手もいるのでさらに激戦区ですね。

宮澤選手は運動量的にも試合を落ち着かせてくれるクローザーとしての役割に期待したいです。

とにかく馬場選手はどんどんスタメンで使っていくべきだと考えます。


あとは中島選手にもう少し「怖さ」が出てくるといいんですがね。

ボールの落下地点を判断するのが遅くて意外と競り勝てなかったり、ボールを持ってからの判断スピードが遅くてモッサリしたドリブルになってるんですよね。

この辺りは昨年学んだであろう興梠選手や、今年ならゴンヒ選手は上手なので、いいところを盗んでほしい。ジェイ選手が臨時コーチで1年くらい見てくれないかな…。


徐々に全体練習に復帰している選手が多くなり、4月にはベストメンバーが揃う算段のようなので、ここからの爆発に期待したいです。

ルーカス選手みたいな圧倒的な「個」はミシャ式といえど本当に必要ですからね。

現状サイド攻撃は金子選手を抑えればいいと思われているので、両サイドから攻められるようになるのは非常に大きい。


3月25日のルヴァン杯磐田戦で復帰かもしれないという報道もあったので、期待しましょう。

スカパー契約も忘れずに!

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