
こんにちは!ワカビーです。
今日は、コロナ禍において開催されたライブの参戦レポートを書きたいと思います。
僕はライブ大好き人間でして、コロナが猛威を振るっている時期に
大規模なコンサートやライブが開催できなくなってしまって
人生の楽しみを奪われてしまったという感覚に陥りました…。
特にGLAYに関しては、楽しみにしていた札幌ドームでの
25周年ファイナル公演も中止となり、かなり落ち込みました…。
ただ、2021年の下半期から徐々にライブも解禁となり
僕が参戦したのはこちらの3アーティストのライブ。
- GLAY ARENA TOUR 2021-2022 “FREEDOM ONLY”
- ずっと真夜中でいいのに。果羅火羅武〜TOUR
- Official髭男dism ONE-MAN TOUR 2021-2022 -Editorial-
いずれも札幌公演で、並び順は開催の時系列です。
GLAYとずとまよは2日間、ヒゲダンは最終日のみ参加することができました。
この3アーティストは、音楽性も、キャリアも違う3組。
コロナ禍においてのライブでのメッセージも三者三様でした。
詳細はアーティストごとに書きますが、簡単にまとめると
- GLAYは「未来」への後押し
- ずとまよは「今」という時間を楽しむこと
- ヒゲダンは「過去」つまりコロナ禍での葛藤
見事に「現在」「過去」「未来」と分かれました。
では、それぞれ詳しく書いていきます。
GLAY ARENA TOUR 2021-2022 “FREEDOM ONLY”
ライブ構成
個人的にここ数年のツアーで最高の出来だったように思えます。
TERUさんの声も過去最高と言っていいくらいの調子でした。
1曲目『BETTY BLUE』での静かめなオープニングから、
『Hypersonic』『いつか』で会場のボルテージを上げます。
『いつか』は大好きな曲なのでめちゃくちゃ嬉しかったです。
最初から最後まで高音の曲なので、これを選曲するということは
やはりTERUさんも喉の状態に相当自信のあるツアーだったのでしょう。
その後、最新アルバム曲から昔の曲を織り交ぜた構成で
オールドファンから新規ファンまで楽しめたのではないでしょうか。
アルバム曲の『Tiny Soldier』は音源よりもライブでこその曲でした。
TERUさんといえばハイトーンやミックスボイスが魅力なのは周知の事実ですが
ロートーンでの色気は男でも惚れてしまうほどです。
それが見事に活かされている曲で、TAKUROさんさすがです!と思いました。
あと『SHINING MAN』は正直あまり好きではなかったのですが
ライブだととても盛り上がる曲なんですね(笑)
『SHUTTER SPEEDSのテーマ』のJIROさんは最高の演奏でした。
演奏といえば、昔からJIROさんはピック演奏が9割くらいだったと思いますが
今回のライブは指弾きがかなり多かった印象でした。
ここにきて更に演奏の幅を広げるのも、GLAYが進化を続けることに繋がるんでしょうね。
本編は『祝祭』で終了。
アンコールではセイコーマートのCMソング『永遠を名乗る一秒』や
THE FIRST TAKEで改めて話題になった『Winter, again』
『BEAUTIFUL DREAMER』『FRIED GREEN TOMATOES』を披露して
公演が無事に終了。
最後、エンディングで流れていた映像がとても素敵で
その時代その時代で活躍した様々なアーティストが
ピクトグラムのような形で流れていたのですが
その演出も「音楽業界全体でコロナを乗り越えよう」という意志が
伝わってきて感動しました。
ファンに対する「未来」への後押し
今回のライブでGLAYの皆さんが伝えたかったことのひとつとして
「コロナ禍であっても、俺たちは変わらずファンのみんなに歌や演奏で愛情を届けるから、安心して夢を追ってほしい」
ということがありました。
コロナ禍で色々なものを奪われてしまった人たち。
GLAYとしても25周年記念ツアーが中止になるなど
精神的に辛い部分は多かったでしょう。
しかし、キャリアの長い彼らからしたら、
長く続けていればこんなこともあるよな、と
取り乱さずにどっしりと構えていたのではないでしょうか。
アンコールで披露された『BEAUTIFUL DREAMER』。
その曲中と最後に、TERUさんが
「俺たちが歌でみんなを支えるから、安心して夢を追ってくれ」
と言っていたのが印象的でした。
この言葉、言う人が違えば薄っぺらい言葉に聞こえてしまうかもしれませんが
20年以上第一線で活躍し、解散せず、ファンとの約束を守り続けていた
GLAYだからこその重みのあるメッセージでした。
早くコロナ禍が収まって、本当の意味で『祝祭』を挙げられますように。
北海道ファンのお行儀の良さ
このライブのとき、僕はアリーナのかなり前方の席が当選したのですが
GLAYファンのマナーが素晴らしかったです。
普通、憧れのスーパースターが近距離にいるとキャーキャーしてしまいそうですが
ここはGLAYファンも大人でした。
騒がず、大声を出している人など本当に見ませんでした。
真面目すぎるのか、メンバーのMCのときに笑うことさえ抑えてたので
MCがスベってるみたいに聞こえたくらいのレベルでした(笑)
笑うくらいはいいはずなんですけどね(笑)
いずれにしても、GLAYファンはマナーが良くて安心できます。
バイヤー厳選のお取り寄せグルメをSNSで贈る『みやげっと』
ずっと真夜中でいいのに。果羅火羅武〜TOUR
ライブ構成
ずとまよのライブに行くのは今回が初めてでした。
数年前に行く予定だったのですが、外せない仕事があったため
行けていなくて、念願叶ってずとまよデビューです。
カナモトホールはあまり大きくないのに、
ここまで大きなセット作るのか!!と始まる前から感動しました。
上手にはゲームセンター、下手には飯店があって
ステージの真ん中上には点心が入るようなせいろがありました。
開演の合図は飯店の2階から出てきたメンバーのトランペット。
せいろからACAねさんが登場して1曲目は『こんなこと騒動』
2日間参戦して感じたことは、1日目より2日目のほうが
出だしから声の調子が最高でした。
1日目は多少緊張していたんでしょうかね…?
MCは少なめでしたし、元々話すことは得意ではない方なのですが
『ばかじゃないのに』を演奏する前のMCが印象的で
そのMCによって、この曲のイメージが変わりました。
詳しくは下の記事に書いてあるので見てみてください。

この曲のアコースティックバージョンがとにかく良かったです。
ACAねさんの表現力にも脱帽しました。
続いて印象的だった曲は、『正義』
ラストのサビへいく前のところでACAねさんが叫ぶのが恒例となっており
この日は何を叫ぶのかと楽しみにしていました。
1日目は「じゃがバタ、じゃがバターーー!!!」で
2日目は「メリクリ、メリクリーーー!!!」でした(笑)
クリスマスまであと2日で2021年ラストライブということもあって
「メリクリ」と「はぴにゅいや」は何度か言っていました。
あとは本編最後の『あいつら全員同窓会』
グッズのしゃもじを使って踊るの楽しかったですね。
しゃもじ買うかどうか悩んでたのですが
ところどころで使う機会があるので、ライブ参戦する方は購入を推奨します。
最後のアウトロの部分を替えて歌っていることはわかったのですが
2日間ともうまく聞き取れず…。
でも本人が何かを伝えようとしているのは伝わったので
文字起こししてくれないかな〜と思っていたら、Twitterにありました。
人に会えるとやっぱ前向きになれる
— AƆAね (ずっと真夜中でいいのに。) (@zutomayo) February 27, 2022
カラカラブ〜でカラッカラになるまで
歌えるのは君がいるからで
頭カラでも何度でも出直したい
目に見えない音も電波も光も
肌と肌触れ合えなくとも
分かち合える一瞬一瞬が
仲間のドクロの証です
KKBライブではこれうたってた
ここの部分は後ほど詳しく書きます。
本編はこれにて終了で、アンコールに入ると
『秒針を噛む』『サターン』を披露。
『サターン』は可愛らしい振り付けもあって、絶対に披露してほしかった曲でした。
そして、最後の曲は『脳裏上のクラッカー』でした。
個人的にも大好きな曲で締めていただいて、大満足でした。
2日目のアンコールは、クリスマス仕様でACAねさんもウニグリくんも
ツリーになってピカピカ光っていました(笑)
14公演目・北海道
— AƆAね (ずっと真夜中でいいのに。) (@zutomayo) December 23, 2021
ツリーになって発光
絡まって踊り狂って・・
今年最後の団結カラブでした
めりくりすます&
はぴにゅいやーーーーーーー pic.twitter.com/kdmZ8E7aT0
これにて公演は無事終了です。
「今」という時間を楽しむことの大切さ
ずっと真夜中でいいのに。が世に広まったタイミングと
コロナのタイミングが同時期だったため
このようなライブがなかなかできていなかったと思います。
ACAねさん本人もあまりコミュニティをもつことを
得意としていない印象があるので、コロナ禍での活動は難しかったと推察できます。
しかし、徐々にライブが解禁となり、活動の幅が広がっていくことによって
先ほどの『あいつら全員同窓会』の最後のアレンジした歌詞にもあったように
「人に会えると前向きになれる」「歌えるのは君がいるから」
というのは、ファンと向き合うことの楽しさが
実感としてあったのではないかと考えられます。
「仲間のドクロの証」というのは
ZUTOMAYO PREMIUM会員限定の勲章のことでしょう。
毎年違う勲章が送られてくるようなので
ぜひ入会をお勧めします!
話は逸れましたが、
「自分の好きな音楽を好きなメンバーと演奏する楽しさ」
「それをファンと共有できることの幸せ」
を深く感じられるライブという「この一瞬」を
心から楽しみたいという気持ちが伝わってくる素晴らしいライブでした。
ネット発アーティストは生で聴くと、あれ?となる方もいますが
ずとまよは生でこそ力を発揮するアーティストだと思います。
バンドの迫力にも負けない力強い歌声と
バラードでの表現力など、どれをとっても最高レベルでした。
ぜひ、会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
Official髭男dism ONE-MAN TOUR 2021-2022 -Editorial-
ライブ構成
僕が参加したのは4月3日の札幌公演でした。
ヒゲダンはオンラインライブやライブDVDで見たことはあったのですが
生の演奏を観られるのは初めてだったので、開演前からワクワク。
1曲目の『Universe』からヒゲダンワールドに引き込まれます。
3曲目で早くも『宿命』を歌ってしまっても大丈夫なほど曲の層の厚さを感じましたし
4曲目に披露した『115万キロのフィルム』では
「これから歌う曲の内容は〜」から前奏に入るまでのところで
Vo.の藤原さんの遊び心と異常な歌唱力(褒めてます)が爆発。
ここまでフェイクが上手いボーカルはなかなかいません。
会場のファンも思わず大きな拍手を送ったところで
藤原さんが演奏を止めて「あざっす」と言ってました(笑)
技術を見せつけるだけでなく、あくまで音楽を最大限楽しんでいる
彼の遊び心が垣間見れた瞬間でした。
その後『Shower』の弾き語りからバラードゾーンがあり
ライブ本編の中盤からはアップテンポな曲が続きました。
『Stand By You』や『ブラザーズ』では会場が一体となり
サポートメンバーを含めたステージ上の全員が
心から楽しんで演奏していて、いいチームだと感じました。
そして本編の終盤で披露された『アポトーシス』。
この曲は個人的に2021年の最高楽曲だと思っています。
メロディーの美しさもさることながら、歌詞が心に染み渡る一曲です。
こんな高難度な曲をライブの最終盤で完璧に歌えるのがとにかくすごい。
そしてライブ本編は『Lost In My Room』で幕を閉じます。
その後アンコールで代表曲『Pretender』『異端なスター』『I Love…』
3曲を披露し、公演終了。
ヒゲダンは音楽の幅が広いので、一体何個の楽器できるの!?
と思ってしまうくらい音楽IQの高さに驚かされました。
また、コーラスの上手さもバンドの魅力ですね。
藤原さんの声との相性もよく、聴いていて心地よいです。
今回は演奏がなかった『旅は道連れ』でメンバー全員が歌っています。
それぞれ上手なので聴いてみてください。
「過去」つまりコロナ禍での葛藤
この「Editorial」というアルバムは
メンバーの葛藤や、社会への不安が含まれていると思います。
そこには間違いなくコロナ禍が原因としてあるのではないでしょうか。
2012年から活動を開始したOfficial髭男dism。
『Pretender』の大ヒットで世の中から認められ、
ここからというときにコロナ禍へ突入。
ライブができないことの辛さを味わっていたと思います。
また、曲もタイアップが増え、今までと違った作曲のアプローチをせざるを得ない
という状況があったのではないでしょうか。
このアルバムでは、そういう変化に対して
無理に抗う必要はないと言っているように感じました。
例えば『アポトーシス』は、いつか来る「死別」という悲しみまで
愛し合って、幸せに暮らそうよという想いを感じますし、
『Shower』では、長い付き合いになると色々な変化があるけれど
変わるところはそれを受け入れて、変わらない想いは持ち続けたい
という強い意志を感じました。
抗う必要がないというのは決して諦めではなく
「受け入れる」ということだと思います。
ライブの本編ラスト曲である『Lost In My Room』。
その演奏前に藤原さんが
「コロナ禍で失ったものは確かにあって、
振り返った時にそれを全て綺麗事にはできない。
でも、救いがないわけではなく、こんな素晴らしいライブができる日は来た。
絶望しても、うまくいかなくてもちゃんと生きていこう」
という旨の話をしていました。
それを踏まえて『Lost In My Room』を聴くと
ヒット曲を生んだことによる苦しみや閉塞感、
途方に暮れているリアルな様子が浮かんできます。
思えばGLAYも2000年あたりは苦しい曲が多かったな〜と。
ヒゲダンもそういう時期なんでしょうね。
このツアーでは、
未来へ進んでいく上で、過去をしっかり受け入れることがまず大切
というメンバーの想いを感じました。
まとめ
今回は、GLAY、ずっと真夜中でいいのに。、Official髭男dism
この3アーティストのコロナ禍でのライブを比較してみました。
キャリアが違うと見える景色も伝えたいことも違うのだなと感じました。
百戦錬磨でどっしりと構えているGLAY。
後先考えず、今の一瞬を楽しむずとまよ。
未来へ進むために過去を受け入れることが必要と考えたヒゲダン。
色々な解釈があり、興味深かったです。
とにかく、早くコロナが収束して
大声出して騒げるライブができるようになるといいですね。
以上、ワカビーでした!
最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント